一級建築士【製図】エスキス手順・公開
こんにちは、ことりです。
私は2022年に一級建築士に合格しました。
学科は独学で2回目に合格
製図は1回目は、独学で不合格
2回目に大手資格学校に通い、合格しました。
エスキスを細かく手順化し
改良を重ね、合格した年の本試験では
課題の読みとり 20分
エスキス 110分
記述 55分
作図 165分
見直し時間 40分
合計 6時間半( 390分)
という時間配分で合格をすることができました。
今回は、高学歴ではない、凡人の私が
合格した年の本試験で書いたエスキスを公開し
どのように手順化をしていたか、ご紹介したいと思います。
(試験後、半年以上経っているため、細かいことは忘れてしまいましたが
何か少しでも参考になれば幸いです)
手順は1~18までです。
私が合格した年の、設計課題は「事務所ビル」でした。
目次
手順 1~15
① 建築面積、床面積をチェックし書き出しておく
② 駐車場の台数、大きさを書き出しておく
③ その他の施設の大きさ、何階にくるのか、繋がり条件を書き出しておく
④ いつもと違う要求がある場合は、忘れないように書き出しておく
(この時は、杭基礎、天井高さ2,8m等、いつもと違う要求を書き出していました)
⑤ 空調設備、受水槽、電気、エレベーターの要求を書き出す
⑥ 共用部門、管理部門、事務所部門(今回は)のざっくりとした繋がり図を書く
⑦ 各要求室を書き出し、階振りをする
階振り(各要求室を、何階に持ってくるかの検討)は
課題文用紙の、要求室の要求面積の横のスペースでしている人が多いと
思いますが、私はエスキス用紙上で検討をしていました。
エスキス用紙の4マスを50㎡と仮定し、ざっくりと要求室の大きさを
四角で表していました。
そうすることで、視覚的にこの室は大きいとか
小さいが分かるようにしていました。
そして、ここでは繋がり条件も考慮して階振りをし
階数指定のない室は、いったん理想的な階に入れてみて
各階の床面積のバランスをみていました。
そして、各階の床面積に、廊下係数1.4をかけて
50㎡を1コマと仮定し、
各階が何コマになるのかも書き出していました。
一級建築士製図試験の建物規模より
1階あたりのコマ数が20コマ前後なので
それを目安に、各階のコマ数が同じくらいになるように調整をしていました。
⑧ 管理部門をどこに置くかのパターン出しと各階の理想的な部門の配置を書き出す
⑨ 駐車場や、屋外テラス等を考慮した縁空きから、最大建築可能面積を検討する
⑩ 2階以上に屋外テラスや吹抜け等がくる場合、断面検討図に書き出しておく
⑪ 各階や基準階のコマ数を検討する
⑫ ⓻で検討をした床面積から、断面構成を検討し、⑪のコマ数で実現可能か
計算する
⑬ 建物全体の骨格に関わるような、大きい室のコマ割りをざっくりと検討しておく
⑭ チビコマの検討
チビコマでのプラン検討を手順化することで、早くプランが作れます!
kenchikushi-zyoshi.hatenablog.com
⑮ 倍コマの検討
手順 16~18
⑯ チェックリストを書き出し、一発アウトをしていないか、チェック
(建築面積、容積率、高さ、延焼ライン、無窓居室、店舗がある場合の避難距離
避難距離 等、、)
⑰ 1/400のプラン ここで要求室が抜けていないか再チェック
⑱ 断面図を簡単に書く
まとめ
こんな感じで、細かく手順化をしていました。
書籍、youtube、資格学校の講義を参考に、かなり研究をしました。
課題を解く度に、エスキスのどの部分でつまずいたのかを振り返り
エスキスを改良していました。
エスキスを細かく手順化すると、最初は時間がかかりますが
最後の方はミスが少なくなり
どんな課題でも、安定的にプランニングをすることができました。
エスキス手順は人それぞれなので、自分に合ったやり方を見つけることが
重要です。
また、その年の設計課題によっても、手順を変える必要があるかと思います。
このブログが、少しでも、一級建築士を目指す誰かの
お役に立てれば幸いです✨